何も出来ないのに

私は あなたの
哀しみに 惹かれる

ずっと 
側には居られないのに
私は あなたの
孤独に 惹かれる

あなたに 触れると

幼い頃から 私の胸に 
突き刺さったままの 
楔から
葡萄色の血が流れ

音叉のように 震えて
鳴くのです

閉じた筈の悲しみが
あなたの 響きに
解かれてしまうのです