潮の騒ぐ夜は

心に 哀しい

思い出ばかりが

通り過ぎる


寄せては返す

大きな波の

うねりのように 


過去から 谺 が 

追いかけて来る


葉擦れの 囁きに

姿を隠して


永別の 日の

あの 悲しみを


また

連れて来る