着供養 | 一草日戯
おばあちゃん達が大切に
仕舞っていた 形見の着物や帯小物
高級な紬や縮緬は引き取られても
小紋など普段着にしていたものは
処分に困るらしくて
終に 此処に集まって来る
香を焚き
身に装って改まり
般若心経を写す
人肌の温もりを得て
絹は艶めき 生き返る
中には 何度着ても
何度 締めても
ご機嫌が悪く
しっくり来ないものもある
まだ 許してくれないんだろうね
“ ほら
いつまでも拗ねてないで
私と一緒に遊びましょう ”
私の身体を借りてね
人に褒められたりすると
そりゃもう
嬉しそうな表情を見せてくれるの
本当よ

