愛媛の生家は臨済宗のお寺の
参道脇にありました
毎日 宗積和尚さまのお勤めの声を
聴きながら十歳まで育ちました

今 その故郷によく似た景色に辿り着き
優しかった 憧れの ばあば
私は あなたの暮らし方を真似ています




網を繕う 仲良し夫婦
天気が回復したから
明日の朝は漁に出るのでしょう

浦の家々では 魚を煮付ける匂いがして
故郷が とても近く 懐かしく
思い出されるのです




潮風に吹かれ

悲しみは彼方に …




「馨ばあば
私は あなたの懐に やっと帰って来たがです」