雨の日が好きだと言う
来た道の足跡を
消してくれるからだと言う

群れる事を嫌う
孤独な野獣

世間の全てが敵に見える日
おぞましい記憶が甦るのか
酒と薬の力を借りて
強制終了しなければ
己れの実像に堪えられず
現実を遮断し 瞳を閉じて
愉しくもないひと時の悦楽に 
執着し 墜ちて行く

一点を捉えるように
臨戦的で 
殺気立った野獣の眼は
次第に
生気を失って行く