振り返れば

今 歩いて来た道は

いつの間にか

潮が 満ちて


瞬く間に 

かき消されて行く



水は ヒタヒタと

足元にまで

迫って来る



沖で 


巨大な エイ が


ヒレ を震わせているからだ



立ち尽くしている間に

辺りは一面

元の海原に 戻って行き



それは

身の高さにまで 膨張する




映り込む


蜃気楼 




多くの 美しいものと



同じくらい 


多くの 



愚かで   醜いものと …