背中を向けて 拒絶の姿勢
自分だけが世の中の
異物のように思っている
“獏”に喰われた 夢の排泄物からは
色のカケラも出て来やしない
渇望するのは
酒でも薬でもない
初めから存在しなかった
夢まぼろしの具現
ただ 笑顔で食卓を囲める
家族が欲しいだけなのに
いつまでもアイスの棒をかじって
離さない 子供のように
望んでも 求めても
どうしても
手に入らないものと 解っていながら
浮き沈む 幻想に
しこたま いたぶられている
逃れられない
幼い日の呪縛と
都会の喧騒に追い詰められ
おまえは ただの傍観者
俺は能なしの卑怯者だと 唇を歪め
グラスの酒を一気に飲み干し
卑怯な男は 現実を離れて
更に深い
孤独に戻ろうとする