癒えぬ傷に
また傷を付け

打ち込まれた
楔の痕から
葡萄色の

樹液のような 糸が
胸の中心を伝う

生き続ける限り
裡側に
幽閉された“モノ”は

どんな方法で 導いても
表側には
出て来られない

底深く
葡萄色に爛れた  塊

私と“ソレ”は 絡まり
解れない 二重螺旋

冥界の アリアドネ
これが
あなたに捧げる

生き遺された
生き損ないの 証