一気通貫 | 一草日戯
2、3週間に一度 漁師めし屋の
ママさんが 5時を回る頃
“おーい、一杯やっけ〜” と
軽トラで 迎えに来てくれる
助手席に乗れない客は
荷台に乗せられる
おまわりさんなんか恐くない
みんな家畜だからいいのだと言う
強面豪快ママさん。 74才。
都会からこんな島に来る女は
大体が 訳ありやろ?
どうせ ロクな …
そこでママの一喝を喰らい
優しくなった おっちゃんもいる
娯楽施設とてない この集落の
漁師さんや 農家の人は
酒と麻雀が 愉しみのようだ
ドラが 何やら
ヤクマンが どうの …
カウンターはそんな話で
持ち切りだ
その時
端っこの方で
「メシゃ 食わんでもよ
おら、おまえ
半日 酒 吸えなんだら
悶えて 泣きの三太郎よ
おお、
この間から やり過ぎでの
腹ぁ 三三七拍子 打ちよらぁよ
ピッピッ ピー!…
口から尻まで
“一気通貫” よ はは〜」
と 自慢気に 吹かす
おっちゃんが いた

