静かに花びら舞う日
偶然 地元の神社で
白無垢の 花嫁行列に出会った
綺麗だなぁ … と
見惚れていた時
ふっと 脳裏に幼い頃の
不思議な体験が過った
今日の日と 同じように
花嫁の行列が通る道へ
友達と 見に出た私は
ひと際 美しい花嫁が 膝を折り
道端に嘔吐しているのを
見てしまった
小道に舞い降りた
雅で 美しい白鷺が
身体の奥から
未消化物を吐き出し
畳んだ翼を 震わせて
羞らい 苦しんでいる
私は ただ 芒と 立ち尽くし
色香漂う 白い頸と
生々しい吐瀉物を じっと見ていた
この時 初めて
エロとグロを同一に感じたのだ
以来 美と醜 善と悪 など
両極にある物はみな 実は
メビウスの輪みたく
元は ひとつなのだ と思っている