一昨年
着供養にと持ち込まれた
古衣の袂に忍んでいた
フィルターのない煙草の吸殻

真赤な口紅が付いている

袂の奥で 眠っていた
艶めかしい
気だるい
情事の余韻 …

彼を魅了する薔薇の唇
何度も kissを重ねて
奪い盗られた 紅の名残り

いえいえ …
誰かと 待ち合わせ
ちょっと一服。粋なお姐さん?

奥ゆかしいわね
消し煙草を
袂に 忍ばせるなんて …

ノスタルジックな 
哀愁を纏いながら
こんな お行儀の悪い妄想劇

嘗ての彼女は 悪戯っぽく 
笑っているかしら