都会の迷い子ガックリと 頭を垂れ椅子に 凭れる 姿は叩きのめされて 立ち上がれないあの ボクサーのようだ大きな 溜息は吐き出す 煙草の 煙と共に換気扇に 吸い込まれて行く今朝も また Mは聞き分けのない 駄々を言って私を 困らせる複雑社会の厚い層の底に 沈み闇の眷属と 偽善に 屠られる 都会の 迷い子よ逃げるのは 良いが無かった事にしてはいけないのだあなたの仮寝が まるで 墓石のような ビルの狭間に黒い犬を 侍らせ冷たく 横たわっている だけ だとしても …