大きな クスノキ

小さな 庵

わがまま 主人の

帰りを待っている


ただいま。


おかえり

の 返事は ないけれど

確かに 我が家の匂いがする

健気に 芽吹きを待つ 

庭の草木に

使い慣れて 愛おしい 

内の道具たちに

留守を守ってくれた お礼を言おう



どこを ほっつき歩いても

時に

打ち捨ててしまおうと

迷ったり

嘆いたりもしたけれど

何ちゃやねぇわ

ここが わたしの 帰る場所