空から 小さな星が
降って落ちたように
山の家々に あかりが ともる

まるで 螢火のように
優しく 儚げに
遠く 瞬いている

こんな 深山の奥にも
私の 知る筈もない
人の営みが あるのだ

なぜか 心に響く 声がする

故郷を 失くした者たちへの
レクイエム なのか

胸を打つ それは
瞳に 映っては こぼれて 落ちる

小さな 燈は
ガラスを隔てた 

取り戻せない 過去へ
無頓着に 消えて行く

苦い滴が 口角から 
沁みてくる

 夜行列車は 逆行しているのか…

行くところもないのに
今 また 私は

どこへ
行こうとして いるのだろう …