お正月は 実家で過ごし
せっかく 海を渡ったのだから
島に帰るのが 勿体ない
暫くは 渡り鳥生活をしよう
間に 同級生の レイコと 逢って
繁華街を ブラブラしながら
オシャレな 靴屋さんを 覗いていた
私 普段は お古の着物か
モンペ 地下足袋やし
よそ行きは ジャージなので
レイコと 冷やかしながら 遊んでいたら
と.そこへ コッテリ厚化粧のお姉さん
愛想よく出て来たもんね
女漫才師の いくよ くるよちゃんの
いくよちゃんに よく似た
細っそりした おばちゃんだ
饒舌に喋り狂いながら
自分の趣味らしい キラキラの
10cmヒールなんか しつこく 出して来る
あの …それは …
履いてみ 履いてみ。
いや 外反母趾 …
大丈夫 大丈夫ぅ。
レイコが 必死に笑いを堪えている
なによ … 助けてくれよ
レイコは 私の肩を何度も ツンツンする
そしてその 指先は
くるよちゃんの ヒールの爪先に …
あー‼︎
私は 思わず 口元に手を当てた
あああ〜〜
レイコの顔を 見上げた
そこには
くるよちゃんの黒いストッキングに
穴が あいて
まん丸 親指が こんにちわ〜
しかも 四方八方 伝線してるぅ
レイコは 顔を クシャクシャに歪め
あっち行こうと 合図する
見た ⁈ 見たぁー!
あかんやろー 靴屋さんやでぇ
お姉さん
客に足元見られたら あかんわなぁ〜
レイコと 私は いつまでも 涙鼻水で
笑い転げていた
ごめんなさい お姉さん
新年早々この事件は 間違いなく
この先もずっと 私達のネタになり
笑わせてくれそうに思います