あざみ

「俺は親父のように正義を信じる自信が欲しいけど、それは他人の話に耳を貸さなくなるという妄信の側面もあるんだ。その上で、自分がどうしたいのか考えるべきなんだ。

 

 親父が倫理を信じられるのは、俺が感じている疑問に答えが出ているか、あるいは最初からその疑問を持たなかったのか、そのどちらかなんだ。

 

 俺の疑問は、人を美化し過ぎじゃないですか、倫理力が無い人間だって生まれつきそういう人はいますよ、俺は自分の倫理力に自信が持てないんですよ、自分に倫理力があると信じられるのは妄想であって宗教じゃないですかね、俺にはとてもとても倫理力は信じられません、俺は親父を知りたいから親父の話は聞きますけど、俺自身は自分の倫理力を信じないことにします。大体はそういうことです」


理想の指導者

「それで良い。親子でも性格は違うんだ。それはそれで認めるべきなんだ。あざみにはあざみの人生がある。それを生きれば良いんだ」


あざみ

「解りました」