傷に向き合う。あざみの傷は、自己評価が揺らいでいることにある。普通なら、大学院を修了して、会社で10年近く働けた時点で、自分が数学やプログラミングに秀でる人間だと見なすべきなんだ。


そうしなかったのは、お父さんの倫理教育がコンプレックスで、倫理学を理解するために、心理学や哲学の勉強を趣味にしたからだ。


倫理学者

「ハッキリ言って、あざみに倫理学の素質は全く無い。数学やプログラミングの方が遥かにマシ。お父さんからの影響は自分の先天的特性とは違うと、割り切るべきだ」


家族愛の理解者

「あざみはお父さん・お母さんが一番大事で、学歴も両親が認めてくれるから信じているだけなんだよね。本当に好きなことをしていいよ。お父さんが好きなら、お父さんと一緒に倫理学を勉強すれば良い」


お父さんの倫理学は、心で理解すべきだと思っている。頭では納得できない。腹では理解できない。


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