夜桜

「あざみは賢愚善悪を語るのが好きで、僕は賢者の男性だけど」


このみ

「それです! 夜桜さんは賢いんです! 馬鹿な私じゃ解らないことを語ってくれるんです! 何か教えて欲しいです」


夜桜

「それなら言うけど、どうして賢愚善悪で人を分ける必要があるのか。

 

 そもそも人の個性が何故違うのか。それは、大人になりたい自分と、赤ん坊のままでいたい自分がいるからだ。

 

 大人は賢者で善人だ。大人は何でも解決できる。大人は仕事で他人を救える。だから普通は大人になることを目指す。

 

 子どもは馬鹿で悪人だ。子どもは何も解らない。子どもは自分が遊ぶことしか考えていない。だから普通は子どもであることを卒業する。

 

 だけど、完全な大人だけの世界になると、活気が失われてしまう。子どものような無邪気なパワーが無いから、ただ生きているだけになる。

 

 大人はリアリストだ。大人は夢を見ない。それでは生きている価値が解らない。

 

 子どもはドリーマーだ。子どもは夢に挑戦する。子どもは生きる意味を作り出す。

 

 これでどうかな?」


このみ

「はえー、夜桜さんは賢者で大人だなー。私は馬鹿な子どもなんですねー。参考になりました」