結依

「丈が赤ん坊の頃に戻って、子育てをやり直したい」



結依

「初めまして、丈」


「?」


結依

「あなたは丈で、私が結依。結依って呼んで」


「! 結依! 結依!」


結依

「それで、言葉をひらがな表で覚えて」


「大体覚えた」


結依

「それで、私と一緒に、小説『蜘蛛の糸』を読んで欲しいの」


「カンダタ可哀想。地獄に落ちちゃった。皆を助ければ良かったの?」


結依

「そうよ。他人を助ける人が天国行きで、他人を見捨てる人が地獄行きなの」


「じゃあ僕は、お母さんを助けて、天国に行くよ」


結依

「ありがとう」