幽々子・AB型・NT

「私の授業では、考える訓練をしてもらいます。永井均『<子ども>のための哲学』を読んで、『どうして悪いことをしてはいけないのか』を考えて下さい」

 

「面白い話だった。俺はそこまで考えられないけど、読んでいる分には面白い」

 

琢磨

「? ちんぷんかんぷんだった。何の話?」

 

星見

「え? 悪いことって悪いって思ってはいけないんですか? 悪いことにも理由があるんですか?」

 

夜桜

「僕の理解では、悪いことは人を不幸にすることなんだ。それで、自分が不幸になるだけならそれは自業自得なんだけど、他人を不幸にするなら悪行で罰せられるべきことなんだ。他人を不幸にすることを許してしまうと、自分が幸福になりたいだけで他人を平気で不幸にするような人間が出てきてしまうから、それを罰する必要があるんだ」

 

幽々子

「満点です。よく考えましたね。星見君も、一度冷静に考えてみると良いかもしれませんね」

 

星見

「はぁ、難しいなぁ……」

 

夜桜

「こういう思考実験は楽しいね。またやりたい」