織葉「私は昔、お父さんを疑っていた時期がある。親と言えども自分の絶対的味方ではない。そう思ったから、両親を疑った。今にしてみれば、それが間違いだった」


織葉「仮に親が敵だとして、あの両親抜きの幸せが私にあるのだろうか。それは無い。お母さんの料理はいつも美味しかった。お父さんの倫理はいつも参考になった。お父さんの倫理を理解したいからこそ、私は哲学や心理学を学んだ」


織葉「初心に返る。お父さんは『人は苦労するけど、その分だけ天国に行けるんだよ』と言った。その言葉は嘘じゃない。苦労無しの幸福なんてありえない。努力したからこその成果なんだ。苦労無しには成果も無い」


織葉「仮に苦労無しに成功したとしても、その成功の価値が解らない。だからあっさり捨ててしまうだろう。それは虚しい。苦労あってこその成功だ」


織葉「お母さんが楽しんでいて、お父さんが励ましてくれるからこそ、私の幸福があるんだ。それは絶対に忘れてはならない」