「あのさ、漫画『東京BABYLON』について語らないか?」


織葉

「そうね。私は『普通』かどうかが気になるのよ。リアル肉体が男性なのに、女性人格になりたい時点で、私はかなり変わっていると思うのよね」


「でもお前は、『特別』を自称するあんな連中のように、調子に乗ったりはしていないだろ?

 

 そう言えば、会社員の頃にやっていたブログで、自分の性別や障害について言い訳して自慢している子がいたな。

 

 あの子は同情できる面もあるんだけど、自分の境遇に言い訳ばかりで、自分を変える勇気を持たなかったのは、あの子自身の責任だと言えるだろうな」


織葉

「あら、あなたってあの子に案外辛辣なのね。あの子が『死にたい』って言った時は、泣いて同情していたじゃない」


「俺も目が覚めたんだよ。不幸は誰にでもある。その不幸に甘んじるか、それを乗り越える努力をするかは、本人次第だろ?」


織葉

「そうね。私は統合失調症患者になったけど、それを言い訳にせずに、自分に正直に生きていくわ」