理想の指導者
「思うんだけど、あざみが本当に拘っている問題って『個性』なのかな?
確かに、血液型やMBTIといった『個性』の分析方法に詳しいけど、それだけがやりたいことではないと思うんだよな。
そもそも、あざみって恋愛に興味ないの? セックスは?」
あざみ
「恋愛って何? セックスは興味ない、アレって気持ち良くはなるけど、それだけで何も無いじゃないか。
普通は、デートして、レストランで食事したり、一緒に映画を観たり、その映画の感想を言い合ったりすることだよね。
俺は好きな物語についての感想は言い合いたいんだけど、それは結依や幽々子とのデートでやったよね。
それで終わりじゃないの?
後は、夫婦になって、子育てをして、子供の教育で心理学を使うとか、そういったことだと思うけど」
理想の指導者
「あのね、あざみが本当にやりたいのは、お父さんが倫理学であざみを教育しているように、人間学で誰かを教育することなんだよ」
あざみ
「! 気づいた! 俺は父親の倫理学が解らないことがコンプレックスなんだ!
父親は朝起き会の会員で、倫理の勉強会を開いているけど、俺はその倫理に納得がいかないこともあったり、逆に、心底納得されられたりすることも多いんだよ。
今日は父親から『自分とは何か』を教わったんだけど、自分って変わっていくんだよな。孔子も論語で人が変わっていくことを指摘しているし、俺も今までの俺ではいられなくなるんだ。変わるしかないんだ。
親父の倫理学が、俺の心理学の原点だ。だから、親父が小説『蜘蛛の糸』で俺を教育したように、俺も俺の人間学を小説にしたいんだ」
理想の指導者
「そうだね。一度記事を投稿しよう」