悪人

「俺が最初に思ったことは、俺は俺が好きなように生きたい、ということだった。

 

 食べたい時に食べて、寝たい時に寝て、遊びたい時に遊ぶ。それが理想の人生だった。

 

 だけど、子どもの俺では、両親に食事を用意してもらわないと生きていけない。だから親の言うことに従うことにした。

 

 親の命令で小学校に行ったら、いじめられた。持ち物を泥棒されたり、後ろから殴られたりした。

 

 悔しかった俺は、学級会でいじめっ子を吊るし上げた。そこでは勝てて、良い経験になった。

 

 それで、もっと良い手は無いかと両親に相談したら、私立中学に進学すれば、いじめっ子と縁が切れるということだった。

 

 そこから先は、俺は勉強しまくった。私立中学に合格して、学年3位を取って、高校生の頃にパソコンが好きだったからプログラマーを志望して、大学に現役合格して、大学院を修了して、会社に就職した。

 

 会社ではプログラマーとして働いて、金を稼いだ。

 

 だけど、人間関係のトラブルから統合失調症になって、会社を辞めざるを得なくなった。

 

 今は、両親の命令で職場に通っていて、そこでパソコンの仕事をしている。

 

 休みも多いし、理想の人生だ。

 

 以上」