お父さん

「ちょっといいかい、あざみ?」

 

あざみ

「何? お父さん?」

 

お父さん

「誠は利他の実践で天国に行けると信じてくれるかい?」

 

あざみ

「ああ、芥川龍之介『蜘蛛の糸』でも、カンダタが蜘蛛を助けているうちはカッコよくて、カンダタが皆を見捨てた瞬間にダサくなったよね。それなら僕は、他人を助けるよ」

 

お父さん

「それなら、お母さんを助けるために、勉強してくれないかい?」

 

あざみ

「いいよ。まあ、苦労は天国だって言うし、勉強のキツさも、いつか天国に行けるための準備だと思うことにしよう」

 

お母さん

「その調子よ、あざみ」