麻布大映館は、麻布区三河台町13番地にありました。六本木交差点です。

1913年(大正2)9月1日に、浅草区議会議員で、米穀商の高橋新次郎らによって設立され、「麻布電気館」として開館しました。

1917年(大正6)前後に「麻布不二館」となり、その後、「麻布館」と改称しました。

松竹キネマが買収して、1921年(大正10)5月2日に「第二松竹館」となりました。

すぐに「麻布松竹館」と名乗ったようです。

1926年(大正15)10月22日より「六本木松竹館」と改称し、経営者が高橋謙吉、大蔵 貢、中谷興行部と替わっていきました。

1931年(昭和6)8月28日に新興キネマが発足すると、11月14日に「麻布新興館」となり、さらに1942年(昭和17)に大映が発足すると、7月30日から「麻布大映館」(麻布大映映画劇場ともいう)と改称しました。

1945年(昭和20)5月1日に松竹に経営を譲渡され、「六本木松竹館」に再改称したようです。

残念ながら、同年5月25日の山の手大空襲で焼失し、戦後は復活しませんでした。

現在の六本木交差点の東京三菱UFJ銀行から交番のあたりのようです。