まず最初は、アザヴの映画館からです。


麻布日活館は、麻布区宮村町1番地にありました。

閉場になった芝居小屋の「末廣座」を改築して、1929年(昭和4)10月17日に『宮本武蔵』、『摩天楼』で新規開場しました。

 

麻布日活館の名称は、近くの一の橋にあった麻布日活館から継承しました。

(一の橋の映画館は、「一の橋日活館」と改称して存続しています。)

 

残念ながら、1945年(昭和20)1月いっぱいで「非常決戦措置」によると思われる営業休止で閉館してしまいました。

そして、同年4月13日の空襲で被災し、半壊してしまいます。

 

その後、建物はそのまま放置されていたようですが、改築されて、1952年(昭和27)12月31日からの正月興行で復興開館しました。

 

しかし、映画斜陽の影響からか、1963年(昭和38)11月いっぱいで閉館し、スーパーマーケットになりました。

 

1979年(昭和54)前後に建物も建て替えられ、ライオンズマンションになり、今はダイエー麻布十番店があります。