塾長なんて仕事は、ただ1つだけ言えれば済む仕事だ。

特に麻布学院はもう1人の塾長が一生懸命に仕事をしている。

私の仕事は1つ。
ただ1つだけ。

何かがあった時、生徒が受験に失敗した時。

『全て私の責任です。』の一言を素直に言える人間であれば良い。

講師の責任でもなく、生徒の責任でもなく、保護者の責任でもなく、学校や部活の責任でもなく。

全ての最終的責任は塾長である自分にある。
そう素直に思えれば私の役割を果たしていることになる。

塾長の仕事。
特に私の仕事は全ての責任を自分が背負う事。
だけどこの業界に入って、そんな人をあまり見たことがない。

そこに染まりたくはない。
だから私の仕事は1つ。
『全ての責任は私にある』と素直に言える人間でいる事だ。

そんな簡単な仕事なのに、雑念が入る。
雑念は言い訳にすぎない。
自分を正当化するのは長がやる事じゃない。

素直に思える、素直に言える人間でありたい。
でもね、素直と居直りは隣り合わせ。

自分がどういう気持ちで責任を口に出すか、言えるかも重要だね。

少なくとも、受験の結果には自分の責任だと素直に思える人間のままだと思う。
それを無くしたら、私は麻布学院にいる意味がない。

受験は生徒、保護者、講師の全てを傷つける時がある。
その時に全員の傷を背負って責任を口にする人間は必要なんです。
次に生徒が進むためには。

その役回りが塾長。
それだけは忘れちゃいけないこと。