第95期 棋聖戦 第3局


叡王のタイトルを失って七冠となった藤井棋聖。
永世棋聖の称号のかかった第3局です。

愛知県名古屋市 「亀岳林 万松寺」にて


山崎八段の先手で対局開始です。
お仕事なので、途中まではチラ見。 キョロキョロ 

相掛かり
1筋9筋、お互い歩を突きました。



ほぼ互角のまま、昼食休憩
7筋、6筋の歩を藤井棋聖が突いて仕掛けました。


銀がぶつかり、


同銀、同飛車と進みます。


この後、睨み合っていた角がついに角交換
(仕事終了、買い物済ませて帰宅し、やっとじっくり観れます!)
帰宅してびっくり!
角交換、藤井棋聖は同桂でした!
しかも考慮0分…ノータイムで指されたようです。そんな手あり?
山崎八段、長考に。(長考中に帰宅)


少しずつリードを広げる藤井棋聖

藤井棋聖が54手目、2五飛車と飛車交換に誘導し、リードを広げていきます(先ほどの3三同桂が効いてます)。ここまでを考えての3三桂。相変わらずすごい組み立てです。
飛車を打ち込まれても大丈夫と確信があるのですね。


58手目の藤井棋聖27分長考して7七歩、これが山崎八段に激痛でした。
優勢がはっきりしてきました。


残り時間も少なくなっていき…山崎八段7一飛と王手


直ぐにかわされ、山崎八段は龍を作りますが形勢は厳しいです。


藤井棋聖も先手陣に龍と馬ができて、山崎玉に迫っていきます。


山崎八段は1分将棋に
藤井棋聖は全てを読み切っているのか、迷いなく真っ直ぐです。
(はたから見ると)危ないと感じる場面もありましたが、藤井棋聖は動じません。


藤井棋聖、100手目7六歩と指したところで


山崎八段の投了となりました。


藤井棋聖は無敗の3連勝で防衛をしました。
そして最年少『永世称号』を獲得しました。
中原さんの最年少永世称号の記録を53年ぶりに更新しました。

おめでとうございます。 ✨✨✨💫✨✨✨

終盤しかじっくり観戦できませんでしたが、藤井棋聖が安定した指し回しで危なげなく勝利した印象です。山崎八段も踏ん張りました。

藤井棋聖はタイトルを1つ失っても、目の前の対局に集中する姿はいつもと変わりなく、すごい方だと思います。

この週末は渡辺九段との王位戦。
こちらも藤井王位は永世称号がかかっています。
棋聖戦は終わってしまいましたが、タイトル戦は続きます。

久々の渡辺九段とのタイトル戦、とても楽しみです。

藤井棋聖、防衛、永世称号の獲得、おめでとうございます。✨✨✨💫✨✨✨ 🎉

また1つ史上最年少記録更新…もはや驚きません。