一気読み。

読みたい本が山積みなのに、この本を優先してしまいました。

デビュー作『さよならドビュッシー』からずっと中山七里さんのファンです。
「どんでん返しの帝王」と言われて、デビューしてから13年ほどでしょうか。ほとんど休む間もなく書き続けていらしているのに、出される本は間違いなく全て面白い。
たくさんの引き出しを持っていらして、その引き出し一つ一つが大きく深く、ネタは尽きず、本当にすごいの一言。
デビュー10周年の年には1月1冊12ヶ月連続で新作が刊行され、驚きしかありませんでした。

本来なら単行本で出版された時に購入したいものですが、我が家はまずスペースがない…
文庫化されるまで待つのです。 
すぐに文庫化される作品もあれば、なかなかならないものも。『おわかれはモーツァルト』は、かなり待った気がします。
岬洋介シリーズ前作の『合唱 岬洋介の帰還』は、中山七里作品オールスターズが登場でしたから、岬洋介シリーズが終了してしまうのかと思っていたところの歓喜のシリーズ続投でした。

中山七里さんの作品で文庫化されたものはほぼ購入。読み終えても手放せません。いろんなシリーズの中の登場人物が他のシリーズに登場することがあり、また読み返したくなるのです。

御子柴シリーズも好きですが、やはり岬洋介シリーズがお気に入り。


まるで名探偵コナンのように岬洋介の周りで事件が。スカッと解決してくれます。

でも何より本の中から音楽が聴こえてきそうな、楽曲と演奏の描写が素晴らしい。てっきり音楽を学ばれた方なのかと思いましたが、そうではないと知りまたまた驚愕。

岬洋介シリーズは、この『おわかれはモーツァルト』の次にもう単行本で『いまこそガーシュウィン』が刊行されています。早く文庫化して欲しいです。
そしてまだたくさんの大作曲家と呼ばれる方がいらっしゃいます。
次はどなた?
岬洋介の周りで事件が起こりすぎるのはもう許容範囲。どんどん事件が起こって欲しいです。

【追記】
あとがきにて次回作のタイトルが『とどけチャイコフスキー』と判明。✨✨ 楽しみです。

『中山七転八倒』に書かれているような生活を続けていらっしゃるのでしょうか。お身体を壊さないか心配ではありますが、岬洋介シリーズ以外の他のシリーズでも楽しい作品を楽しみにしております。