茂木誠先生
対談本
日本人が知らない！
世界史の原理
読みました
日経が掲載を
３日前に拒否したそうです
p.32
移民政策は労働力受け入れによる経済成長等、効果的な側面がある一方で、運用の仕方を間違えると、移民が主導権を握るようなことにもなり、社会に混乱を生じさせるということをローマ帝国の歴史が教えてくれます。
p.75
アフリカの多くの民族は、欧州列強による植民地化の過程で固有の言語や宗教を奪われ、英語やフランス語を話し、教会へ通うようになりました。中南米の諸民族も、スペイン・ポルトガルによる植民地化の過程で、スペイン語を話すようになりました。彼らは白人がやってくる以前の宗教も建国神話も、忘れさせられてしまったのです。これは、恐るべきことです。私は、これらの地域による社会的な不安定な要因の一つは、アイデンティティの欠落による根源的な不安にあると思っています。
p.81
いずれにせよ、日本列島に渡来した長江文明人は、彼らの言語を捨てて、日本語を習得したことだけは確かです。スペイン人は中南米を征服してスペイン語を強制しました。日本では逆に、弥生人が縄文人の言語を習得したのです。両者が単純な支配・被支配の関係でなかったことは、このことからもわかるでしょう。
p.86
大陸の戦乱に巻き込まれなかった日本列島という「避難所」で、縄文人が長い長い時間をかけて育て上げた森の文化と言葉。これが日本文化です。
p.247
日本人は賢明にも理性に振り回されず、市民革命を起こさず、また共産主義を拒絶しました。社会をゆっくりと変容させ、良き伝統は守り、悪しき伝統は手放し、皇室の伝統と議会政治、民主主義が調和する社会を作りあげました。これは世界に誇るべきことです。「歴史に学ぶ」とは、こういうことなのです。
日本文化
伝統、歴史
日本語
守っていきたいです
やっぱり縄文は素晴らしい
