悪名高い山崎製パンの事故
どうなった?
地上波テレビではほとんど
報道されてないらしい

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山崎製パンの千葉工場で、女性がコンベヤーに巻き込まれ死亡した。
2024.2月24日午前10時半ごろ、千葉市美浜区の山崎製パンの工場で、「女性がコンベヤーに挟まれて意識がない」と通報があった。
警察によると、お菓子を製造するベルトコンベヤーなどにアルバイトの加藤静江さん(61)が巻き込まれ、その後死亡した。
警察が、事故の原因を調べている。
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山崎製パン千葉工場(千葉市美浜区)で、アルバイトの女性(61)が菓子類の製造中にベルトコンベヤーなどに巻き込まれ死亡したとの事故を受けて、インターネット上でさまざまな声が相次いでいます。同工場で勤務経験があるとみられる人からは「いつか起こると思っていた」「ベルトコンベヤーのスピードが速くて追いつかない」と嘆く声も。一方で亡くなったのが61歳のアルバイト女性であることから、「議員ばかり裏金で潤っているのに、60代を超えても働かなければならないとは…」などと定年を迎えても働かざるを得ない社会に対する疑問の声も上がりました。

「すごいスピードだった」
 「女性がコンベヤーに胸部を挟まれて、意識がない」。24日午前10時20分ごろ、同工場の工場関係者が119番通報。千葉西署によると、菓子類の製造中に千葉市若葉区のアルバイト女性(61)がベルトコンベヤーなどに巻き込まれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。事故は通報の10分前に発生し、女性は異変に気付いた周囲の作業員らに救助されたとみられます。

 痛ましい事故を受け、ネット上では嘆く声が続出。過去に同工場で実際に働いていたとみられる人からは「商品が流れないよう必死に追いかけた」「すごいスピードだった。停止ボタンもあったけれど、押したら皆から白い目で見られた」と、製造ラインの速さや安全管理の問題を指摘する意見も。「ずっと立ちっぱなしで、精神的にも肉体的にも1番つらかった。二度とやりたくない」と、作業内容の過酷さを強調する声も多く寄せられています。

 さらに被害者が60代の年配者だったことから「自分はつらすぎて4回ぐらいでやめた。61歳の女性がここで働くのは相当キツいと思う」「肉体的に老化は避けられない。反射神経も衰え、とっさの事象にも対応できないことがあるはず。事故リスクは若い人より格段に大きい」「会社には年齢にあった作業方法や配慮を考えて仕事を遂行しなければ、こういう事故は何度も繰り返してしまう」との意見もありました。

定年過ぎても働かなくてはならない
 一方で、今回のように定年を過ぎても働かなくてはならない社会に対する憤りの声もみられました。「一昔前なら55歳で悠々自適。ベルトコンベヤーなんて楽な作業じゃない。高齢者に働く環境はいらないから、働かなくて良い年金を下さい」「この人はコンベヤーに挟まれて亡くなったのではなく、『ひと』よりも『金』を重んじる会社、社会に殺された」「議員ばかり裏金で潤っているようだが、60代や70代がいつまでも現役で働かなければならない様な年金受給額であることに問題があるのではないか」との疑問も散見されました。

 誰もが知る企業で起きた今回の事故。「亡くなった本人もまさかそんな危険な仕事だと思わずに応募したのではないか。本人や遺族の気持ちを思うとやりきれない」と、ショックを隠しきれない人のコメントも相次いでいます。「効率より安全の優先を」。尊い命の犠牲を受けて原因の究明や社会全体の改善が求められています。


「春のパンまつり」期間中に起きた悲劇
山崎製パンでは2月1日より恒例の「春のパンまつり」が開催されており、事故はイベント期間中に起きてしまった。求人情報サイトによると、山崎製パン千葉工場のアルバイトは時給1,100~1,375円で、朝9時から翌5時までの間で1日2時間から勤務でき、日払い制や単発、短期でのアルバイトも受け入れているという。

また、仕事内容は山崎製パンのパンやケーキ、和洋菓子を作る補助の仕事として主にライン作業を任され、具体例としてパンやケーキの製造、流れてくる製品のトッピング、天板やケースの出し入れ、箱詰め、仕分けがあげられている。

事故の報道を受け、ネット掲示板やSNS上では山崎製パンの工場で勤務経験があるとみられる人々から「コンベヤーのスピードが速い」「60代の女性がここで働くのはキツい」などの声が多く書き込まれ、地元紙「千葉日報」もこうしたネットの声を紹介していた。

事故に遭った女性は60代ながら無理をして勤務していたのだろうか。同工場に勤める被害者と同年代の女性はこう答えた。

「この工場ではこれまで機械関連の事故がまったくなかったので驚いてます。工場は敷地がかなり広く、製品の数に合わせて担当グループも多い。事故に遭われた方と直接お会いしたことはありませんが、今はアルバイトですが、この工場ではもう20年近く働いてるベテランさんだったみたいですよ。

どこの機械でどのように事故に遭われたかは、説明されてないので詳しいことはわかりません。ただ私が担当しているコンベヤーは確かに速いかもしれないですけど、年配者や未経験の学生さんでも問題なく仕事できている速さです。私もまだ数年ですけど、コンベヤーの速さで困ったことはありません」

「今は和菓子の製造も落ち着いてる時期なので…」
また他の女性従業員も事故に遭った女性とは面識はないとしながらも「勝手知ったるベテランだったのにどうしてこんなことに…」と疑問に思いながらこう話した。

「被害に遭った女性は長く働かれていて、定年の60歳を迎えてからアルバイト雇用になった方で、初心者ではないので驚いてます。受け持っていた業務内容は、菓子類の中でも和菓子のライン作業の担当だったようですが、ふだんから作業に手こずったりするような方ではなかったみたいですから」

被害女性は工場内でもミスなどは聞かれないベテランだったようだ。ならば、ベルトコンベヤーの速さや管理体制、安全面にはたして問題はなかったのか。

「ベルトコンベヤーの速さは社員さんが調整できて、繁忙期になると少し速くしたりしますけど、今は和菓子の製造も落ち着いてる時期なのでそんな無茶もさせないと思うんですよね。

それに工場や担当エリアによって差はあるかもしれないですけど、私の担当する部署に関していえば、ベルトコンベヤーなどの危険な機械には安全のため基本的にカバーがついていて、体を巻き込んだりというような間違いは起きづらいはずです。

機械にもよりますけど、だいたいのものが安全カバーを外せば勝手に機械も止まるようになっているし、すぐ近くにある停止ボタンで止められるようにもなっている。機械の危険性など考えて、定期的に講習会も行ってました。

でもいざ挟まれたりしたらパニックになっただろうし、教えられた対処も上手くできなかったのかもしれないですね。事故後、かなり状況を重く見たのか、社長が直々に工場の安全の見回りをしてました」

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