ある日、都内にある芸能人やミュージシャン御用達の高級ブランドのお店に父と二人で買い物に行った。
一人では何度か行った事はあったけど、父と二人で行くのは初めてだった。
すると、基本的にいつも挨拶をして来ないハズの店員さんが笑顔で
『いらっしゃいませ』
と頭を下げ、基本的に声掛けをしてこないハズの店員さんが
『宜しければ、お手に取ってご覧下さいませ』
と展示ケースを開けてくれる。今まで店員さんから開けてくれる事は無くて、ほとんどの品物には値札が付いていない。
さらには
『ごゆっくりとご覧下さいませ。宜しければどうぞ』
と冷たい飲み物まで出て来た。
店内には他のお客さんも居たけど、そんな接客をされているのは父だけ。
そして、『ちょっと見に来ただけなんですよ』
と笑顔で応じる父。
一通り見た後、結局何も買わずに店を出ました。
まあ単刀直入に言うと、オレの時と対応が段違いなんですよ(笑)
そこのショップは父は初めて入る店だし、オレも父もそこのブランドを一つも身に着けていなかったんです。
店を出て父と歩きながら、オレ一人の時と今回の待遇の違いを話してみた。
すると、父はニコニコしながら
『フフッ』
と鼻で笑って終了。
なんか、男の格の違いを見せつけられた一日でした。
ちなみに、そのお店には以後行ってません。
でも、別に対応がイヤだから行かないとかじゃないんです。
父の様な人間になれたかな?って時に、また行こうと思います。