日付が変わった直後の午前0時すぎ、

そろそろ寝ようかと思ってたところ、

突然、祖母がなにやらボソリと独り言を言い出した。

ここ数ヶ月、妄想癖が激しいのか、
認知症の症状が出てきているのか
実際に見えてもいないのに
「誰か来ている」などと
うわごとのように繰り返していた。

そのたびに、「誰もいない。」と
毎回言い聞かせてきたつもりだったが……、

急に自宅の電話の受話器を取り出し、
電話をかけようとしたので、
あわてて僕が気付いて、取りあげた。

すると、突然祖母が
「警察呼んで。」とわめき出した。

何の目的で警察を呼ぶのかわからない。
そんなことで警察をよぶわけにもいかない。

何度止めても、祖母はなかなか聞かないので、

とりあえず、間違って本当に警察につながったら
大変なことになるので、
電話のコンセントを抜き、
しばらく様子を見ることにした。

2時すぎ、トイレに降りてきた母が様子を見に来ると、

祖母が電話の前で
毛布にくるまって、何やらおびえていたので、
祖母を自分の部屋に連れていかせた。

そのあと母に事情を話して、

何かあったら、すぐに携帯にメールなどで知らせるように
と、言われた。


前々から、祖母がちょっと認知症が進んでいるとは
聞かされていたが、

まさか、ここまでひどくなるとは…。

正直、戸惑いと衝撃を隠せなかった。