前回は“結婚詐欺”についてのお話でした。
結婚詐欺と言うものは、婚姻関係を前提とした、
もしくは婚姻関係を作ることを相手に連想させたことを
前提に相手を騙す詐欺です。
ここに金銭が絡む問題が生じた場合、
法に乗っ取って相手を罰することも出来る可能性はあります。
結婚願望のある人を騙した詐欺師なんか、
皆捕まってしまえば良いですね。
しかし、今回のテーマ“恋愛詐欺”に関しては、
かなりやっかいなケースになってくるので、
あなたに警告を含めたお話をさせて頂きたいと思います。
日本の法律は様々ですよね。
我々専門職外の人間からしたら…、
気が遠くなる様な六法全書、
関わることもなければページをめくることもないでしょう。
むしろ、目の前にあったとしても手を伸ばしたくなんて無いような
難しい用語が並びまくっている法律関係の本。
法律は正しいことをしている人や、まっとうに生きている人を
悪い考えの人から救うものであると認識していますが、
まだまだ法では裁けないような事例が
数えきれない程に存在しているのも事実です。
その中の1つとして、法で裁けない身近な事例として
“恋愛詐欺”のお話をしたいと思います。
日本の法律は婚姻関係を保護していますが、
恋愛関係の保護はありません。
まぁ、付き合ったり別れたりしても
書類などの法的な手続きが
一切必要のない恋愛のいざこざまで、
法で仕切ることは難しいのも頷けます。
しかし、何の手続きもいらない関係とは言え、
恋愛という密接な関係の中では、
その恋愛というものを利用した詐欺師がいるケースがあります。
交際中に浮気したとか、
交際中に他の異性に乗り換えられたとか、
他の異性たちと掛け持ちされていたとか…。
恋愛トラブルも様々な要因があげられますが、
もっともやっかいな恋愛詐欺とは…、
やはり金銭問題が絡んでくることでしょうね。
「交際中の相手にお金を貸したのに返してもらえない!」
という話はよく耳にします。
しかし、どんなに大きくとも数万円の話です。
「数万円たって大金だ!」とお怒りになる方、
たしかに数万円は大金です。
ただ、恋愛詐欺に合われた方の被害額は
数十万~数千万に上がる場合が多いのです。
普通の詐欺とは違い、
相手への気持ちが強かった分だけ…、
被害額よりも騙されたショックの方が大きいのでしょう。
金銭問題がない恋愛詐欺はそうそうないかと思います。
お金ではなく肉体関係が目当てだったとしても、
それは詐欺には値しないそうです。
肉体関係が目的=相手に異性として意識があった=1種の恋愛感情
としてみなされ、通常の恋愛となるようです。
体が目当てだっただけでも心に傷は残るかもしれませんが、
体も目的ではなく…、ただお金が目当てだったとしたら…。
本当に深い傷が残ってしまうでしょう。
下手したら借金までもが残ってしまうかもしれません。
恋愛詐欺の場合、“婚姻関係を約束していた”などの事実がない限り、
結婚詐欺としては訴えることが出来ません。
「相手が勝手に舞い上がっていただけ、
結婚の話なんてしていない」との言葉につけて、
周囲からの事実証言もない恋愛詐欺で被害を受けてしまったら…。
通常の詐欺として訴えるほかありません。
ただ、恋愛詐欺も結婚詐欺も、
1番怖いことは…、相手の本当の素性が分からない時です。
偽名・年齢詐称…、こんな状態では訴えることも
消えてしまった場合、探し出すことも難しいでしょう。
交際する相手、結婚する相手の素性は、
自分でしっかり調べておきましょうね。
今のご時世、あなたの目の前にいる人が…、
本当はどこの誰かもわからない状態であることも
大いにあり得るのですから。
「自分は絶対詐欺に合わない」ではなく、
「自分も詐欺に合ってしまうかもしれない」という警戒心を持って、
明るい明日を見つめていきましょう!