看護学校はいろんなことが厳しいため、みんなストレスが溜まってか人間関係はなかなかの悪さでした。

それまで人間関係に左右されがちな私は、この3年間で鍛えられました。私はあまり人から嫌われたくないし平和主義。でもここではそんな風には思えず、毎日戦いでした(笑)。戦争下、大不況の時など、治安が悪くなったり一揆が起きるように、人はそうなるんだな、と思い知ったギスギスした1年生でした。

同級生とランチに行き、悪口を言う時間は私にはもったいなく、そういった輪には入りませんでした。


仲良く話す人もいますが、私は課題をすぐに終わらすのでコピーをさせてほしい、という人が近づいてきます。

副委員長をしていて、教員からの信頼がまずまずあった私は「○○ちゃんと一緒にいてたら劣等感を感じる」とメールがきました。課題やテスト用にまとめた資料を渡してそんなことを言う気持ちもわからず、

私自身の努力していく力が人間関係でつぶされないよう「努力しない他力本願のあなたとは違う」と言わんばかりに突き放しました。


私は学校から帰ると育児が待っている、悩んでいる時間はない。負担になるどころか、娘にはこの学校の環境下では本当に救われました。娘と遊んだり、トイレトレーニングをする時間は、学生と母親の切り替えができ、いらぬことを考えなくて済み、看護師になるために学校に行っている、友達を作るためじゃない、と目的意識が明確になったうえで次の日を迎えることができました。


初めていく1年冬の実習は、ほとんど寝ずひたすら記録を書きました。患者さんと私の行動をひたすら文字にあげていきます。例えば「むせなく食事をする」というのは『食塊をスプーンに自己で乗せ、口腔まで挙げることができる。口に含み咀嚼し、口腔期→咽頭期→食道と誤嚥なく嚥下することができる』これに根拠や解剖生理を別枠で書いていきます。

一番短い期間の実習でしたが、寝てないので体力的にきつかったことを思い出します。

帰りが遅い娘は、心配して妹とバス停まで迎えに来てくれました。寒い中、妹に抱っこされてバス停で寝ている娘を見て泣きました。「こんな道を選んでごめん。。でも後戻りできないから。」寝顔を見ながら、記録をしました。


2年生でクラス替えがあり、志しが同じ人と出会い、本当に気持ちが楽になりました。助け合い、悩みを聞いてもらったり、休みの日は年の近い子どもも一緒に遊びに行ったり、やっと安心した環境になりました。


2年生夏の実習はメンバーにも教員、実習指導者にも恵まれ、学びも多く、のびのびとさせてもらいました。こんな楽しかった実習は後にも先にもありません。





私が小児実習の時の写真。隣は2年生から同じクラスの友達🌷