いつか書いてやろうと思ってあたためていた(?)ネタ。
な~んつって。
単に忙しさと怠け癖のせいで書いてなかっただけ。
会社の近くに、スクランブル交差点がありまして…
車だけで3回、歩行者専用で1回信号が変わるので、
一度歩行者用を逃すと、なかなか渡れないイラっと
スポットだったりするわけです。
そんな変形五差路なので、歩道が変な形で広くて
確かにビラ配りや怪しい宗教勧誘が居やすい場所では
あるのですが…
とある真夏の熱帯夜。
田舎の夏祭り会場のような、変な空気…
なんだべ?
何か音楽が鳴っているらしいんだけど、古~いアンプを
通したような音が割れまくった、ただの騒音…
その音に合わせて、歌ってんだか叫んでんだか…
マイクを持った謎の娘。
ロリゴジの白いレースの襟にデカイひまわりと
ミニスカートから伸びた素足が眩しい。
まるでふた昔前のアイドルのような出で立ち。
聴いたことのないバラードを歌っているのだけど、
音響の悪さのせいだけじゃない、びみょ~な歌唱力。
全体的に絢香っぽい感じにまとめてはいるんだけど…
なんだかなぁ~
歌詞もヘンだし、なんか女版・狩野英孝みたい。
おまけに歌い終わったと思ったら、
「ありがとうございました。『○○○』聞いていただきました。
さて次の曲なんですが、この曲もとっても思い出があって…
この曲を書こうと思ったきっかけが、2年付き合ってた彼と
お別れしたばかりの時で…」
いきなり語り始めちゃった
繰り返しますけどここって、スクランブル交差点の歩道
なんですよ?
決して野外コンサート会場のステージじゃないんですよ?
彼女を取り囲むように人が居るけれど、それみんな
信号待ちの人だけですから~
しかもみんな、気付かないふりを装ってるとゆ~か、
視界から無理やり除外してるとゆ~か…
「すっごく辛くて悲しくて…でも元気出さなきゃ!って思って、
自分を励ますために書いた詩です。それでは聞いてください
『○○○』…」
あ~あ…女優ばりに語っちゃってるよ。自分に酔ってるし。
でも正直みんな、他人の失恋なんて興味ないっすよ?
一人スタッフらしき男が居て、曲流す準備とかしてるんだけど
舞台裏丸見えの状態が涙を誘うあわれさ。
もう他人事なのにとほほな気分でいっぱいになっちゃって。
信号が変わったときには、心底ホッとしたわよ。
ストリートミュージシャンの方たちは、千葉にももちろん大勢いる
けど…駅ちかのガード下とか、場所選んでるもんね。
やっぱ何となくそういう雰囲気の場所。
ガード下だろうが交差点の真ん中だろうが、無許可なのは一緒だけど
ありえない場所でゲリラライブやっていいのは(?)大物だけですよ。
あんなの…通勤途中のサラリーマンの邪魔をする場所で
癒しどころか、若干ズレてる歌詞と最悪の音響…
見方によってはぬる~いテロリストよ?
信号を渡り始めた私の後方で、『失恋した自分を励ます』とゆ~
曲が流れ始めました。
……………………やっぱびみょう~