もうさ~世の中バカばっかりだよ。


なんて世間知らずのガキのように吠えたくなりました。


電話に出たのね。


「店長いますか?」って言うから


「申し訳ありません。店長は電話中です。」って言ったのよ。


そしたらさ~


「何分ぐらいで終わりますか?」と来やがった。


何分?他人の電話が何分で終わるか訊くものなの?


訊いたところで、解らないとしか応えようがないと思うんだけど。


「いやぁ~さすがに何分後に終わるかまではちょっと…」


「は?何でそんなもんが解らないの?」


「え?いえ…私は電話をしている本人でもないですし、どんな方と


何の話をしているのかも感知しておりませんから。」


優香のような愛想笑いを添えて、「この説明必要?」って思い


ながら、既に今日一番のキング・オブ・バカの電話に出てしまった


自分の不運を呪う。。。


「あなたさっきからヘラヘラ笑ってらっしゃるけど、何か可笑しいん


ですか?第一何で私の方からこんな質問させられなきゃいけない


のかしら?」


こっちからは全然見えない所の地雷踏んで、爆発しちゃったよ。


おいおい!


「あぁた、お名前なんて仰るの?」デヴィ夫人か!おのれは!


「○○と申します。それではですね、店長の電話が何分後に終わる


かなんて、私には一切解らないことですけど、終わったら折り返し


お電話を差し上げるように伝言することは出来ます。


それでよろしいですか?」


わざとまわりくどく、わざと嫌味を交えて、バカを諭すような口調で


わざとゆっくり話す。


どうやら新たな地雷を踏んだらしい。


それでもボギャブラリーが貧困だからさ、唸りながら言った最後の一言


「あなた…名前なんて仰ったかしら?」


「は?先ほど「○○」と名乗りませんでした?私。」


こういうわけの解らんクレーマーって、こっちの名前尋ねるのが


一種の威嚇だと思ってるみたいなトコあるじゃない。


正直こっちにはどうでもいいことなんだけどね~


こんな内容のないクレーム、監査室だろうが、社長室だろうが


飛ばしてみろってぇの。


会社ぐるみでクレーマーのブラックリストに載せるわ。



こっちが動じてないとわかったのか、若干大人しくなった隙をついて


「それでは店長の電話が終わりましたらお電話させるようにします


ので。では、失礼いたしま~す」


けっ!



後から聞いたら、最近退去した部屋の居住者で、タバコのヤニで


まっ茶色になった壁のクロス張替えを、ガイドラインを盾に


「一切払わない。敷金を満額返金しろ」とか言って


すでに「最悪の客」っていうレッテル貼られてた。



バカは気付かぬ内に増殖を続けてんのねぇ。