気が付けば8月かぁ・・・


20歳を過ぎると、時間はびっくりするぐらい早く流れ始める。


30歳を過ぎると、さらに加速する。


19歳で36歳の男に嫁いだ私も、もうすぐあのときの彼と同じ


36歳になる。


毎日めまぐるしくいろんなことが起きて、それなりにいろんな


経験もさせてもらって、辛かったり、嬉しかったり、苦しかったり・・・


今は少し落ち着いて、とても穏やかな毎日を送っているけど


この時間だって、決して永遠ではないのだ。



最近・・・ふとした時に、ダンナの死を考えたりする。


彼も今年で53・・・その寿命は、あと何年のものなのだろう?


10年?20年?


私たちの結婚生活は、もう折り返し地点を過ぎたのだろうか?


自分の歳なんか問題じゃない。


日毎に歳を取っていくダンナを見ている。


「腰が痛い」「肩が痛い」


単なる老化現象だと笑い飛ばせない。彼はそんな微妙な歳なのだ。


持病のこともあって、それはイヤでも現実として目の前に突きつけられる。


「あなたは・・・いつまで私のそばにいてくれるの?」


答えなんかでない。難しい・・・とても難しい問題。



歳若い人から見れば、なんてひどいことを考える妻だと思われるかも


しれない。


けれど・・・みな、確実にその歳になると考え始めることだと思う。


自分の終焉・・・大事な人の終焉・・・


突然でもない限り、わりと早いうちから「覚悟」という準備をしてる。


誰に言われるわけでもなく、ただ無意識に。


いざその場面に立ち会ったときに、心が壊れてしまわないように。


悲しみで押しつぶされてしまわないように。


毅然として、最後まで上を向いて送って上げられるように・・・


いつだって、その「覚悟」をしている。




最近、「まだまだ先のことよ」と笑い飛ばせない自分がいる。


「ねえ・・・あなたはいつまで私のそばにいてくれるの?」


彼はちょっとだけ微笑んで、何も答えてはくれない・・・