兄の住まいも着々と完成しつつあります。


さてこちら、千葉では珍しい別荘地。

意外とプチブルちっくな家が多く、元お医者様とか、

田舎暮らしに憧れる元会社社長などが住んでいたり

します。

あとは法人の保養所とか。


先日、まだ越してはいないのだけれど、近々住民になる

ということで「住民会議に参加してくれないか」という打診

があったそうです。


「いったい、どんなことを話し合うのだろう?」


なにしろ、かつてはそれなりの社会的地位を持っていた

方々です。


「庶民の下と言っても過言ではない自分などが参加して

話しについていけるのだろうか?」


内心、兄の心情はヘタレまくりだったそうです。


そして会議が始まりました。


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「さて、今日の議題ですが・・・何か問題点があれば、そのこと

について話し合いたいと思います。ご意見はありますか?」


「あの~・・・ウチの畑の小松菜が、ウサギに食べられてしまうん

ですけど・・・町内会でなんとかしていただけませんか?」


「ウサギについては、毎年問題になっていますね。」


「去年はどんな対策をしたんでしたっけ?」


「役員が、棒を持って追い払ったようです。」


「他には?」


「それだけです。やはり、駆除と言うことになると殺生ですからね。

そこまではしたくないと言うのが大半の意見でした。」


「私はウサギがいてもイイと思いますよ。孫も喜ぶし・・・」


「ですよね。殺すのは反対です。」


兄が一言も口を挟めず唖然とするウチに、意見はあっという間に

まとまりました。


「それでは、家庭菜園をやっているお宅では、各自柵やネットで

対策をとって貰うということでよろしいでしょうか?」


『賛成~(×全員)』


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・・・ちょっと、羨ましいような環境ですよね(^^;)