今の路線はどうだかわかりませんが、実家の路線

(下り方面)には、強烈なバカ高校がいくつも点在して

いました。


私は上り方面の高校に通学していたので、普段は

彼らと電車で一緒になることはありません。


ある日、試験休みだったのでバイトを入れていて平日

昼頃の上りの電車に乗りました。


その時、後ろから聞こえてきた会話。


「ところでおまえ英語、どうだった?」

「あ~だめだめ!小文字のQ(q)なんか書けねぇよな。」

「ホントホント。あれ、ひでぇよ。」


どうやら試験の話をしているらしき男子生徒の声。

最初はその内容から、中学生かと思いました。

小文字のQ…中学1年生でしょうか。


しかし、どうも声がオッサン臭い。

中1っぽい少年声ではないのですよ。

しかもこの時間に中学生が電車に乗っているというのも

妙な話です。


んで、おもむろにふり向いたら、すげぇ老け面の高校生。


もう子供が二人くらいいても驚かないぐらいの貫禄。

無精髭がさまになるったらありゃしない。


えええぇ~~~?小文字のキュウゥゥ???


こちらの動揺に気付くわけもなく、彼らの会話は

ますますヒートアップ。

ブラックホールへと、真っ直ぐに吸い込まれていく。


数学「7の段使わなきゃできねぇ計算なんて反則でしょ。」

   「それよか、台形の面積にムカついた。知らねぇし。」


国語「敬語って何?なんか「お」付けりゃいいんでしょ?」

   「問5って何て書いた?

   「はやく、お昼ご飯をお食べろ

   「バカお前、違うよ~

       「おはやく、お昼ご飯をお食べになれ

                               だよ。」

   「そ~か~ヒッカケか~。」


歴史「でも俺、明日の社会の方がヤダよ~。」

   「あ、名前、覚えらんねぇよなぁ~。」

   「漢字で書くと2点もらえるらしいぜ。」

   「漢字か~タイラのなんとかの平しか書けねぇもんな~」

   「ミナモトは?」

   「そんなヤツいた?バカいないよ~。知らねぇもん。」



もう途中で、どうしようかと思いましたよ。


私も賢い方ではないので、頭の善し悪しで人間の価値は

判断できないと思っていますが、

こいつら小中の9年間、何をしてきたのかと思いました。


先生も、問題つくるの大変なんだろうなぁ…

どこまでレベル落としゃ、ついてこれるのか考えるよねぇ。

っつうか、これでよその学校に転任とかしたら焦るでしょ。


うわっ!天才児集団!

とか言って青くなってるところに、赴任1週間目で

今度の先生、頭悪くない?

とか言われたりして…


あぁ…なんか気の毒。(妄想大暴走)


せめて7の段くらいは覚えようよ………ねぇ。