しばらく行っていませんが、年寄らしく温泉が

大好きです。

紅葉シーズンや雪見風呂なんて最高ですよ。


それにしたってなかなか遠出はできません。

ほとんど近場が多いですな。

千葉には温泉らしい温泉もなく、情緒ある

温泉宿などあるわけもないので

行くとなると栃木や群馬が多くなります。


山菜・鹿肉・イワナの塩焼き…

たまりません(´◇`)~♪


栃木県の奥鬼怒に、お気に入りの温泉が

あるのですが、今日はそこの話じゃありません。


だいたいその温泉の帰りは、日光の中禅寺湖から

金精峠・丸沼高原を抜け、群馬県の沼田から

関越自動車道にのって帰ります。


そのルートだと、湖や名瀑も多いのですよ。

竜頭の滝・湯滝・菅沼・丸沼…そして吹割の滝


この吹割の滝というのが、ちょっと変わった滝で

滝と言うより一枚岩の上を轟々と水が流れていて、

場所によっては水の力でえぐれて低くなっている

所もあり、滝のように見えなくもないけれど、基本

的には流れの速い川という感じなのです。



でも充分雄大で、美しい滝ですから一見の価値は

ありますよ。


ただ怖いのが、ここって遊歩道に柵がついていないん

ですよ。どう見ても打ちっ放しのコンクリート。

んで、すぐ脇を水が音を立てて流れてる。

水かさが増えると遊歩道の上も水浸しで、滑る!滑る!

受験生は絶対近寄っちゃいけません。


なんて冗談よりも…みんな平気で遊歩道から外れ

水際の方まで近寄っていきます。

下は水で磨かれ、濡れた上に滑る岩。

目の前にはすごい勢いで流れる水…

ちょっとでも足を滑らせたら、あっという間にその姿は

流れの中に消えてしまうような状況です。


いつも大丈夫なのか心配になります。


前回そこを訪れた時、滝のそばの民家に手書きの

「お休み処」という看板を発見しました。


普通の民家を開放して、コーヒーや梅ジュースを出して

いました。

親戚の家に行ったような気分でくつろいでいると、

落書き帳を発見。

なにげに開いてみて絶句しました。


今日、高橋君がおちた。明日は新聞記事だろう。


はあぁぁ???


最初はシュールな冗談だと笑い飛ばしました。

友だちがおちたって言うのに、こんな所でこんなものを

のんきに書いている場合じゃないでしょ。


んで、そのお店のオバサンに話し掛けたのですよ。

「シャレにならない冗談書く人が居るんだね」って。


そしたらオバサンあっさりと

「ああ、年に4,5人おちますよ。」


へっ?


「ど、どうなるんですか?」

「みんな死んじゃうわよぉ。この流れだもん」

オバサンのあっけらかんとした口調が怖い!


「で、でも、怖くないですか、目の前でそんなにおちて」

「いやぁ、直接おちるトコ見てないし、だいたい死体が

上がるのは1Kmも下流だからねぇ」


何と言ってよいやら……

「そんなに事故が多いのに、なんで柵付けないんですかね?」

「お金ないんでしょ」


何よりも、オバサンののんきな口調。そしてこの町ののんきな

対応が一番怖いです。


ただ、気を付けて見るのなら、とても素晴らしいところです。

今年の秋の旅行に、いかがですか?