机の中を整理していたら、奥の方から
10年も前の年賀状が出てきた。
差出人は以前の友人。
結婚時の姓で、子供の生後間もない写真付き。
今は諸々の事情から付き合いがない。
こいつの旦那という人が好き嫌い大魔王で
とにかくこれ以上はないという偏食家だった。
野菜はダメ。
魚介類、海藻もダメ。
乳製品もダメ。
とにかく肉と卵以外は食わないという。
それでその歳までどうやって生きてきたんだ?
(当時御歳27歳)
私が最初に話を聞いたときの感想である。
言っちゃ悪いが、どう見ても水牛のような顔をしている。
完全な草食動物顔。
肉食動物には見えねぇよなぁ・・・
二人で結婚の報告に我が家を訪れた時も
何一つ手を出さない。
遠慮してるのではなく、コーヒーも嫌いなんだと
けっ!
誰にでも好き嫌いの一つや二つあると思うが
ヤツのようなのは閉口するね。
味覚が子供というか、育ちが悪いというか・・・
何で結婚するの?
って、腹立たしかったのを覚えている。
ぶっちゃけ『できちゃった結婚』だったんだけどね。
でも、必要栄養素が不足してても
子供ってできるモンだと変に感心もしたし・・・
結局5,6年で離婚しちまいましたがね。
どっちにしろ私には関係ないさ。
その友人も離婚の際
人ン家に転がり込んできて
何日もグダグダと居候を決め込み
具合が悪いフリをして一日中寝てばかりいたので
ムカついて縁を切りました。
類は友を呼ぶ。夫婦揃ってどっちもどっち。
私は何のためらいもなく
そのはがきをゴミ箱へ放り込むのであった。