お気に入りのぬいぐるみ | KokoFuru

KokoFuru

グラグラだった自分軸を5年ほどかけて、ある程度固定させた気でいるアラフィフ・シンママの備忘録的なナニカ

お気に入りで毎晩一緒に寝ていたぬいぐるみ。

最初から穴が開いていたし
目のボタンも一つ取れていた。


でも、抱き寄せたとき
フワフワして気持ち良くて安心したから

穴は縫ったし、新しいボタンも付けた。



完璧なぬいぐるみじゃなかったし、
しょっちゅう縫い目が裂けて
中身がボロボロとこぼれ出たし
いつのまにかベッドの下に転がって見つからないことも多かったけど、

でもそんなの全然気にならなくて
大好きだった。




そしたらある日、

こっちの方が絶対素敵だから!
そのお気に入りのぬいぐるみと違って
穴も空いてないから下手な縫い目もないし
絶対いいよ!ほら!


て新しいぬいぐるみを手渡された。




本当だ。


とても素敵なぬいぐるみキラキラ




最初から両方を提示されていたら
こっちを選んでいたかもしれない。



こんな素敵ないぬいぐるみ、
私なんかが持っていてもいいのかな。
って思った。



毎晩抱き続けた
心地よい抱き心地の
ボロのぬいぐるみは、

どうすればいい?



だって、ずっと一緒だったし
壊れていたって好きだったし
今も大好きだし。



でも、どっちか一つだけねって言われた。



新しい素敵なぬいぐるみだけど
抱き心地はどうかな?
古いお気に入りと同じくらいに好きになれるかな。
一緒に寝てみたら
やっぱりなんかが違うって思ったらどうしよう。



古いお気に入りのぬいぐるみ、
捨てたくないよ。
だって大好きだもん。



どっちか一つ...

だったらやっぱり壊れていても
私の下手な縫い跡があったって
いつも一緒だった
お気に入りをずっとこれからも
ギュッと抱きしめながら安心して眠りたい。




ぬいぐるみだったら
簡単なのにね。