名古屋から高知に帰る手段はいつも夜行バス。
夜の10時半に出発して朝6時くらいに着く。
お父さんが危ないと連絡来たのが夜の6時くらいだったか…
バスで帰ろうと考えているとまた電話がかかってきた。
『今夜、朝まで持たないだろう。って先生に言われた』
それを聞いて体が震えた。
いくら毛嫌いしてたって、お父さんなんだなぁ。
最期には立ち合いたい!って思った。
そこから新幹線でどうにか帰ろうと急いで準備した。
ぎりぎり最終に乗れた。
高知に着いたのが日付が変わって0時4分。
妹が駅まで迎えに来てくれた。
そこからまっすぐ病院に向かった。
妹と会話をした記憶はない。
小さく深呼吸をして病室に入った。
頭を抱えたお母さんが見えた。
その横で座ってるお姉ちゃん。
そして、ベットに寝てるお父さん。。。
人工呼吸器をつけて無理やり息をさせられてる。
私はお父さんの最期に立ち合おうと決心した。
次の日が仕事の家族を何かあったら連絡をすると約束し、無理やりみんなを家に帰した。
みんなが帰ってから、私はずっと返事のないお父さんにしゃべりかけてた。
最近あったこと、お父さんとの思い出、いろいろ話した。
体を摩りながら…
残り少ないであろうお父さんのぬくもりを感じておこうと…
何時間たったかわからないが脈拍とか血圧とか計ってる機械がおかしくなり始めた。
機械が壊れてるんだろうと看護師さんを呼んでみた。
看護師さんは何も言わず見ていくだけだった。
外がまだ真っ暗で、
明日みんなが来るまでは頑張ろうねってお父さんにずっとしゃべりかけてた。
明け方、4時30分くらいのときに、
警告音が病室に鳴り響いた。
もう何の機械かはわからないが、何度止めても鳴り止まない。
胸騒ぎがした。
何が起こっているのかわからず、看護師さんを呼ぶことしかできない私はナースコールを握りしめてお父さんを摩るくらいのことしかできなかった。
4時40分くらいだろうか、先生がきた。
『血圧がもう測れません。家族の方を呼んでください。』
私は動揺をしながらも携帯を持ち非常階段へ向かった。
連絡を済ませ、病室へ戻ると心臓マッサージを受けているお父さんがいた。
4時45分頃…、あまりにあっけなく、お父さんは遠い世界へ逝ってしまった。
亡くなってからはいろいろ手続きをしないといけないから気を張ってあっちこっち動き回ってた。
その中で、お父さんの世話をしてくれてた保健師さんとお話をする機会があり、
元気なときのお父さんの話をぜひ娘さんにしたいと言われ話を聞いた。
『お父さんはすごくおしゃれな方でしたよ~』
から始まり、
『お父さんは私たちの間では人気者でしたよ~!スマートですし、私たちにはわからない英語もしゃべるんですよ~!!』
とか聞かされた。
そこまでは苦笑いをしながら姉と二人で恥ずかしいねって目で会話してた。
『どうしても伝えたかったことがあります。私、一度だけお父さんと本音の会話をしたことがあるんですよ。
○○さん(お父さん)の夢って何?
って聞いたことがあるんです。そしたらお父さんはね、
娘たちともう一度一緒に暮らしたい。そして、今までできなかったお父さんらしいことをしてあげたい!
って言うんです。だから私は、
いいじゃない!!ならそれ実現させましょうよ!そのために貯金しましょう!
って伝えたんです。そしたら、お父さんは…
でもね、僕は弱いからすぐお酒に負けちゃうんですよー。あなたが監視してくださいよー!
って笑い話で終わったんだけど、お酒を飲んでない時に話をしたからそれがきっとお父さんの本音だったんだと思うんです。』
お父さんの本音…
初めて聞いた本音…
もう、聞きながらボロボロ2人で泣いてた。
その話の後に、昔一緒に住んでいた家に足を運んだ。
家の中に入るとお父さんが寝ていたであろうベットの頭元に…
お姉ちゃんの息子の写真が写真立てに入れて飾られていた。
お父さんにとって孫って嬉しかったんだろうな…
私のお父さんはどうしようもないバカな人…自分に甘い腐った人間だ。
でも、世界にたった一人の愛するお父さんだ。
自信を持って言える。
ありがとう!お父さん。
花嫁の父は、そんなことがあった後に見たドラマで、
父、柳葉敏郎がもっともお父さんらしいことを感情的に声に出して言うところを見て、
お父さんがまともだったらこうやって言ってくれてたのかなぁって思って、思わずこんな物語を書いてしまいました。
あのドラマは見た人には絶対に分かる深さがあると思います。
うまく言えないけど、見てない人はぜひ見てほしいなぁと思いますw
文章力のない私がこんなに長文を書いてしまったw
長々と読んでくださった方たち…
ありがとうございましたぁ~![]()