私、上原歩は、5月7日売り Scawaii6月号を持って卒業する事となりました。
振り返れば五年弱、Scawaiiの上原歩としてがむしゃらに駆け抜けてきました。
がむしゃら、、久しぶりに使ったな(笑) うん、でもホントそう、がむしゃらでした。
Scawaで言えば五年弱ですが、主婦の友社さんとのお付き合いで考えれば10年。
あっという間だったとはいえ、10年の重みは代え難いものがあります。
この決断に至るまでには、本当にたくさんの葛藤がありました。
言葉にはできないたくさんの思いがありました。
自分の事を知っていてくれるという事は何よりも安心を与え、
帰る場所があるという事は、ほんとうに心強いのです。
それでも私は、この場所から旅立つ事を決心しました。
それが今の私にできる最善であり、最高の攻撃だと思ったから。
人は誰しも 何かを本気で追いかけていれば必ず何かと戦っています。
その対象は各々様々だけど私は、結局のところ、
自分自身と戦う事にしか意味をなさないと思っています。
だからいつもそう居られる自分でいたい。
こわい事は、戦うものを間違えてしまう事。それは一番意味のない事。
自分の事を理解してあげられるのも、守ってあげられるのも、最終的には自分。
自分の人生の保証は誰もしてくれない。
どんな道を選んだって全てが順風満帆に行く事なんてそうそうないから。
だから、最後には自分で決める。決めなくてはならないと思うのです。
季節は春。
街を歩けば春を待ち望んだ桜たちが我見てと咲き誇っています。
私がもし桜なら、この四月の空の為だけに芽をつけ花を咲かせ、いつ終わるのかも分からぬまま飽きもせず、桜として生き繰り返していくのでしょうが、
そんな桜が繰り返す今日この日も、私たちは時を刻み歳を重ねていく。
何も待ってはくれない。
そして私という生き物は、同じ場所に居たがるくせに、同じ場所に居られない、ほんとうにめんどくさい生き物で。
だから、旅立つことを決めたのです。
それが私に対する、最高の攻撃。
モデルから始まった私の十年。
十年経った今もこの場所にいられるのは間違いなく、皆様のおかげです。
私を見つけ、選んでくれ、今でもそこで見守ってくれている。
自分でさえ分からない事だらけの私を信じてくれている。
言葉にできない本当にたくさんの、ありがとうございます!
そして、これからも宜しくお願いします!
表現することの楽しさ、難しさ、たくさんのスタッフが一つの作品に向かう一体感と高揚感、
そして、私という人間の存在価値を見いだしてくださったcawaii! Scawaii! 主婦の友社の全ての皆様に、
ありがとうございました!
lastShootingはこの十年で私が得たものを最大限に生かせた作品になりました。
最後の私の晴れ姿、どうか見届けてやってください。
Scawaiiモデルとしての幕はおりますが、
これは新たなる上原歩のスタートです。
これからは毎日が旅のようなもの。
地図もなくあてもない旅だけど、これくらいが私らしい。
どこかの街に立ち寄って、食事をしたり、宿を取ったり、
出逢う出来事に感動したり、出逢う人々に愛をもらったり、
そんなふうにしていつか、私の場所に出逢えればいい。
桜の華が散って、希望に満ちた青葉が顔を出すように
私も今、新しい誕生に心弾ませています。
いずれにせよ我が心は大変清々しく
是非に及ばず!!
(by織田信長)
(↑この台詞、私が大好きなお芝居の大好きなセリフなの♪ いいでしょっ♪)
上原 歩