映画「きのう何食べた?」観て来ました~
原作ファンで、テレビドラマも見てたので映画化嬉しい
ゲイのカップル、筧史朗(西島秀俊)と矢吹賢二(内野聖陽)と、
彼らをとりまく人々の普通の日常の物語。
毎回必ず料理と食事シーンが出て来て、料理番組的な見方も
出来るドラマです。
そして、主人公はゲイのカップルというマイノリティですが、
話の内容は男女のカップルにもあるあるの、普遍的なもの。
くすっとしたり、考えさせられたり、じ~んとしたり…
これ、登場人物がみんな原作のイメージそのまんまなんですよね。
すごいわ
原作のキャラが現実にいたらこんな感じなんだろうな~って
納得させられます。
強いて言うなら、史朗の買い物仲間富永佳代子(田中美佐子)
だけは、原作より若くて細くて美人だけど
もうちょっとぽっちゃりおっとりした人がイメージかな。
もちろん田中美佐子さんの佳代子も魅力的で、原作ファンとしても
違和感はないですけど
そして、原作は1話完結で、ドラマもそのスタイルで30分枠。
それを2時間枠でどうやるのかな~と思っていました。
レビューコミュを見ると、テレビドラマと変わらない(映画の意味が
あるのか?)という意見もありましたが、そもそもスタッフが、
テレビと映画の中間のようなものを目指していたみたいですね。
個人的には面白かったし、映画とかテレビとか全く気にならな
かったです。
長い分、登場人物の内面の描写も丁寧だったし。
史朗のゲイ友達の小日向大策(山本耕史)とその恋人井上航
(磯村勇斗)。
原作でもまだはっきりした描写はされていないのですが、航は
ゲイだということで、家族から見捨てられた存在。
航が子供の頃は、家は貧しかったけれどそれなりに幸せな家族
だったようです。
しかし父親が成り上がり金持ちになったら、航がゲイだということで
ほかの兄弟への影響を気にして疎まれ、家族からはじき出されて
しまったのです。
本人は飄々として、そんなことは全く気にしていない風にふる
まっています。
しかし史朗の家で、孫が出来たと喜ぶ佳代子を見て「孫って
必要?!家族って必要?!」と思わず感情的になる航。
これは、原作にはなかったシーンだと思います。
その後、賢二が「でもさ…誰かが嬉しいと思うことは、やっぱり
嬉しいよね」とサラリと言ってて、航も、見ているこっちも思わず
「…うん…」
そして、原作にもテレビシリーズにも、ラブシーンというものは
一切出て来ないのですが、映画はちょっとだけそうなりそうな
雰囲気が盛り込まれてて、ちょっぴりドキドキしました
と言っても、ハグとかキスとかくらいなんですけどね
(しかも未遂に終わってるしwww)
ラストシーンで、史朗と賢二が2人でお花見をしていて、レジャー
シートの上についた賢二の手に、何気なく史朗の手が重なるのが
1番キュンでした。
幸せってこういうことね~
とにかく、温かくて優しい物語で、心が満たされました。
ごちそうさまでした~