舞台鑑賞第75幕
日曜に「走れメロス~小説 太宰治~」を鑑賞してきました
内海光司演じる井伏鱒二と生島勇輝演じる壇一雄が内博貴演じる太宰治の思い出話をしている形で話は進んでいく
太宰といえば4人の女性が関係している
佐藤江梨子演じる青森から一緒に上京し妻として太宰を支え続けたが心中するも失敗し太宰と別れ再婚することなかった小山初代
原史奈演じる教師で妻として初代とは違う形で太宰を支え最後まで見送った津島美知子
佐藤江梨子演じる斜陽の執筆のきっかけとなった太田静子
北原里英演じる最後の女性で心中自殺した山崎富栄
静子以外の3人は太宰の執筆活動での苦悩を支え続けた
太宰は美知子とだけは心中をしていない
一番愛していたのは美知子だったんだと考えられる
逆に一番太宰を愛していたのは初代だったんじゃないでしょうか
太宰を支える男達もいる
師匠として慕われた井伏
二人の関係を走れメロスに例えられた盟友の壇
一線をおいて見守る市川知宏演じる佐藤春夫
文豪仲間の石井智也演じる高橋幸雄と井上雄太演じる山岸外史
太宰にとって師匠が井伏であったことが大文豪への始まり、壇の存在は苦悩の中での精神的支えだったのではないでしょうか
太宰が誰からも愛されていたことは下村青演じる富栄の父である晴弘の言葉でよく伝わってくる
映画「人間失格」でも考えさせられましたが今回も”生”と”愛”について考えさせられました