年末から玉置さんの歌う姿、こんなにも立て続けに見られること。
行き詰まりを感じている淀んだ気持ちに、力を与えてくれたようです。



「玉置浩二ショー」

私自身、リアルタイムで見たのは前回の5月の放送が初めて。

前回「太陽」や「yのテンション」という、思いがけない選曲と、当時の玉置さんを上回る今の玉置さんの魅力が全開で、とても見応えのある時間でした。


今回はどんな玉置さんを見せて頂けるのだろうと、とてもワクワクしていました。






冒頭のインタビューの言葉に、ちょっと動揺が隠せませんでした。

前回のインタビューでは、

「歌と音楽の力を信じる」
「これを信じなかったら自分を否定することになる」
とまで言っていたのだけれど…



「まだ帰れない月がいるよ」

玉置さんの言葉の感性素敵!と思ったのは、きっと私だけではないはず。

そしてそのあとの、

「素晴らしい空だね、なにごともなかったかのような」
「昨日とも明日とも違う、今…」


この何気ない言葉にとても惹かれました。





「俺はどこか狂ってるのかもしれない」

期待通り、まさかこの曲をやってくれるのか✨
と思った曲🎶




みんなSPEED早すぎて いまが見えない

どうしたらいいか すでにわからない

リアルが全然ない


当時の玉置さんはこんな心境だったのかもしれない。
でも今は、いろんな人生の経験と、このコロナ禍で、今までの自分を見つめ直して。


時もゆっくり流れ
今の自分がしっかり見えている
自分が今何をしたいのか
何をしなければならないのか



「No Problem」




この曲も嬉しい1曲でした。

ウッドベース(合ってる🤔💭?)が刻むリズムと合間に入るトランペットが、若かりし頃の玉置さんを彷彿とさせる今の玉置さんの魅力を、よりいっそう引き立てているように感じました。




「闇をロマンスにして」


この曲ではギター弾きながら歌いました。

このチョコミントみたいなギター(笑)
ちょっと色合いとデザイン的に私の中ではあまり好きじゃないんだけど(*^^*ゞ


   



この曲も、歌詞からいろんなことを思い巡らせてしまいます。


始めた頃に 一緒に 一緒に 戻らないかい
なくしたものを 一緒に 二人でさがしてみればいい

初心に帰る

玉置さんが仰っていた「音楽のリスタート」に通じるのかも。


雨がやんだら 一緒に 一緒に 歩かないかい


止まない雨はない
先への希望を感じました。

柔らかいコーラスがいい感じです。







秦基博さんとの
「しあわせのランプ」



一昨年、11月の~LA VIE~オリンパスホール八王子 振替公演でこの曲について書いてありました。



「しあわせのランプ」

この曲、いろんな人が心の琴線に触れるって言いますけど、正直私自身あまりしんみり思ったことがありませんでした。
自分が幸せなのかとか、あまり興味がなかったし…

今回のコンサートで、この曲の歌詞よりも、玉置さんのお母様のことを考えて。
お母様の仰った言葉を、今も心に刻みながらこの曲を歌ってくれているんだろうな…

そんな事を考えつつ今の自分に当てはめて考えてしまったら、2ヶ月前の旭川で聴いた時と今とでは、変わってしまった今の状況。どうすることもできないけど…


この曲で初めて涙が伝いました。



この時からさらに、自分を取り巻くいろんな状況が変わり。

友達や家族、仲間のあたたかさ


これほどまでに心に染みたのは初めてでした。

涙なしでは聴けない曲になりました。



アイコンタクトする玉置さんの笑顔が良かったよね😊




「泣き笑いのエピソード」

朝ドラの主題歌になっている曲…らしいけど、私見てないし知らないなぁ~と思ってこの時も聴いていました。

連休明けの職場の昼休み、テレビから流れてくるではありませんか(笑)

え~(⁎˃ᴗ˂⁎)
もしや…ずっと聴いていたのに全然気が付かなかった💦

そんなもんなんです…私って🤭



タイトルが出る前に、トウミヨウさんのピアノとストリングス。
それに玉置さんのスキャットがとても心地よくて。
この曲何だろうと思った「ひまわりの約束」


秦さんのオリジナルはどんな感じなんだろう?






玉置家のシックな雰囲気の別荘から聴こえてきたのは、青葉市子さんの「機械仕掛乃宇宙」。



~回り続ける
ゆっくり 静かに
こんな日が いつまでも 続けばいいって 思ってた

ずっと忘れないよ ずっと忘れないで
不揃いの冷たい石を
並べただけのこの街で
ぼんやりとした太陽は
うっすら僕を照らしてる~



「こんな日が いつまでも 続けばいいって思ってた」
私の心の中そのままでした。



ここで歌われたのはこの部分の歌詞だけですが、青葉さんの声と雰囲気、そして何よりフラメンコ調のギター奏法にとても惹かれてしまい、いろいろ調べてしまいました。

この曲、全部歌うと何と12分。
ライブなんかでは歌詞が一部英語になったり、その時の雰囲気でも変わるそうです。

青葉市子さん、存じ上げなかったのですが、フジロックフェスティバルなんかにも出ているそうですね。


玉置さんと、今回のもうひとかたのゲストの小林武史さんも、神妙な表情で聴き入っていましたね。




小林武史さんは、少し前までキーボーディストだとばかり思っていました(*^^*ゞ


あの井上陽水さんの「クラムチャウダー」のツアーのイメージがあって。

ご本人も仰っていた、亡くなられた大村憲司さんのギター、村上ポンタ秀一さんのドラムの時。
まだお若い頃で、キーボードでガラスの割れる音を表現しているのがとても印象深いです。


安全地帯の神宮球場でも、同じステージに上がっているんですよね?



ここでの小林武史さんの言葉。

おふたりに共通するものは、普通にはないものを持っている。
誰かの想像力とか、小さかったり弱いような立場の人に、身を置いて同化できる才能。


玉置さんと小林武史さんとは、まだ一度も一緒に音楽をやっていないそうで。
これを機に、また新たな世界が広がるんじゃないかと期待しました✨



「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」

ここでのセッション🎶

音楽ってこんな感じで出来ていくのかな?
と、少し舞台裏みたいなものも見させてもらったような。
貴重な場面でした。




冒頭の玉置さんのインタビューの言葉。

どんな思いからそういう言葉になったのか…

コンサートばかりだと仰っていた、たくさんあったスケジュールが全てなくなり、多くの時間が出来た中、一回立ち止まって自分を見つめ直す。


今やりたいことは…



今まで提供した曲でオリジナルアルバムを作る。


全然歌えなかった
泣けてくるし
声もうまくいかないし

かなり挫折した。

珍しいんですけど…



でもやるしかない。


そのうちに、少しづつ気持ちが流してくれる




「Chocolate cosmos」のアルバムのジャケットは、ここからきているんじゃないかと。

いろんな迷いや悲しみ、苦しみを全て流してくれるような、そんな水のイメージ。



「あこがれ」のジャケットも同じ水滴が…なんて玉置さん仰っていたけれど、こういう思いもあったのかも…と思ってしまいました。





「ホームレス」

「忘れない」


「ホームレス」は少し前のアルバムで思いの丈を書き綴りましたので(*^^*ゞ

アルバムとは、エンディングが少し変わっていました。


「忘れない」は、またその続きのブログで。

アルバムでは、玉置さんのガットギター1本での弾き語りで。
今回はアコースティックギターでしたね。

最後はアカペラ。








この二曲、お父様を亡くされたばかりの玉置さんの気持ちを思うと、歌っている表情を見るだけで込み上げるものがあります。


さらに深い所まで連れていかれてしまいました。






小林さんの仰るコントロールし過ぎるつまらなさ。

以前の須藤さんも同じようなことをインタビューで仰っていました。



なんにも決めないでスタジオに来て、ちょっと音出そうとドラムの奴がなんか叩いて、ベースとかギターが入って、今のかっこいいなぁって。

そこにちゃんとメロディーをつけてくれる人がいて、歌詞を書ける人がいて、それでぱっと歌ったら、それはもう二度と再現できないもの。


その日その時間にボーカルを録るというのはもう運命みたいなもの。




同じ曲を歌うのであっても、その曲のそのボーカルはその時だけ、と考えると、ほんとに貴重な場面なんだなあと思いました。



「嘲笑」

青葉さんがギターのKeyここでいい?と玉置さんに伺う感じで。
お二人の歌とギター、とっても温かい空気に包まれました。


「…いい歌…♡」





🎶ダダッ  ダダッ
🎶ダダッ  ダダッ
🎶ダダッ  ダダッ


一瞬ルパン三世のオープニング曲かと思ってしまったのはここだけの話(*^^*ゞ







「Hong Kong」

大好きな曲♡
これも貴重な一曲。

CDでしか聴いたことがなく、まさか今、歌っている姿を見れるとは。


🎶Hong Kong~

ちょっと、、、
あれ?

ここって玉置さん歌わないんだっけ?

と、アルバムを確認したけど、こっちもコーラスだった😅

一番パンチが欲しい所。欲を言えば、主旋律が良かったけど💭




「Imagine」

平和で
みんな幸せで
揉め事なんかなくて
大好きな人が笑っていて


玉置さんの低音が、この曲が訴えるものにさらに凄みを与えているようです。










最後に「家族」




玉置さんの衣装を見て…


感じた方も多かったでしょう。




子供の頃の気持ちを歌った歌なのかもしれないけど、これは大人になっても…


幾つになっても想い続ける家族への気持ち。




いつも玉置さんの歌で涙するのは、グッと込み上げてくる感じがわかるのですが。



今回、この曲、いつの間にか。




流れるものは抑えられませんでした。












もうじき一年になろうとしている今の状況。


個人的にも、昨年の春頃から「生と死」について、深く深く考えた一年でした。





最後の曲「家族」は、そんな想いが全て詰まったもの。

そして、私にとってこの玉置浩二ショー全てが、生きること、いつかは必ずやってくる大切な人との別れ。


そういった事を改めて考えさせられるものになりました。




いつもは番組終了後、何度でも繰り返して観るのですが、今回ばかりは、そのまま何もせずにいたい。






玉置さん…


大切な何かを失うたびに

また何かを背負ってしまうのではないか…




少しそんな気持ちにもなってしまった玉置浩二ショーでした。





このステージに、矢萩さんや六土さんがいないのが寂しいね😢