劇団俳優座 第337回公演『われらの星の時間』
脚本・鈴木聡、演出・佐藤徹也のタッグでおくる第2弾。
2014年初演の「七人の墓友』では「死生観と家族」がテーマだったが、本作では「認知症と報道」をテーマに、コメディタッチで【生きる】ことを問いかける。
ハロウィンの夜。とある老人施設から仮装して脱走した5人の男女を追いかけて、施設のスタッフや報道人がてんてこ舞い。やがて、脱走した理由を彼ら彼女らが自ら語り出す。
劇団俳優座の皆さんはみんな、声に張りがあってよく響いて聴き心地がいい。
内田夕夜は偏屈で気難しい中年男だったのが、老人たちと語り合うことで、ジャーナリストの真髄に目覚めていく、勇猛果敢な役どころ。
舞台では本当に60代以上の男女の役者さんが老人役を演じているのが見どころ。可知靖之の長台詞、中吉卓郎の長身ぶりが印象的。
台詞から表情や動きまで、みんなリアリティー感が半端ない。足取りもしっかりだし、チャーミングで穏やかで、若い時はさぞかし美男美女だったんだろうと想像。
ピーターパンとか海賊の衣装を着れて、ちょっぴり羨ましいかも。
たぶんこの作品は、年齢を重ねるほどに胸に染み、自分の過去の煌めきを振り返られる魅力がある。そんな2時間。
劇中で「月がきれい」という台詞があり、てっきり満月を想像していたら、ラストで現れたのが三日月。私の想像力もまだまだだな。できれば映像か小物を使って、もう少し早めに具体的に表現してほしかった。
星とは、其々の人生の営み。
其々の想像の世界に「入っちゃった」としても、それもまた星のなせる時間。否定してはいけない。
第2の人生に足を着けつつ、終演後はバックステージツアー。案内するのはさっきまでお芝居していた役者さん達。
盆の上に乗って、手動で動かして頂いた貴重な体験も、私の星の一部となって光り輝くだろう。
小物も拝見し、劇中のペットボトルの紅茶は詰め替え型。
ステージ階段から降りる時は、内田夕夜さんが参加者の手を取ってにこやかにエスコート。街角ナイトならぬ、これぞKnight。
内田夕夜さんとはお話と握手をもさせて頂いた。劇中のダンスUSA♪ イイね。
俳優座劇場で次に観る演目









